明石、食の魅力
兵庫県南部に位置する明石は、東経135度日本標準時子午線が通る「時のまち」、
日本100名城のひとつである明石城の城下町として栄えた「歴史のまち」、
好漁場として知られる明石海峡が目の前にある「海峡のまち」、
そして目の前で獲れる魚介を中心としたグルメの宝庫「食のまち」です。
食のまち、明石。
明石は今も昔も「食のまち」として栄えてきました。
その証拠に「太閤記」には、豊臣秀吉が織田信長に対し歳暮として明石の鯛やタコを送ったと記されています。
また、たこ焼きのルーツである「明石焼(玉子焼)」は江戸時代に誕生したともいわれており、今もなお兵庫県を代表する郷土料理として人々に親しまれています。
現在も海産物や明石焼(玉子焼)をはじめとした「明石の食」を求めて、多くの人が明石を訪れます。そんな「明石の食」をご家庭でもお楽しみください。
明石焼(玉子焼)
たこ焼きのルーツともいわれている兵庫県を代表する郷土料理。卵の風味豊かなトロふわの生地の中にタコが入った明石焼はお出汁でいただくのが基本。卵をたっぷり使うことから地元では「玉子焼」と呼ばれています。専用の銅鍋でひとつひとつ手焼きで焼き上げた冷凍明石焼は、家に居ながら本場の味が堪能できます。
明石鯛
明石鯛は速い潮流と豊富なエサ場である明石海峡周辺で育つため、身が引き締まり、脂の乗りが良く、高級料亭や鮨屋で重宝されています。一本釣りや吾智網といった魚を傷つけずに獲る漁法や、ストレスをほぐす活け越しをはじめ、活け締め、血抜き、神経抜きなどの処理を施し、抜群の状態で出荷されます。
明石だこ(マダコ)
潮流が速い明石海峡で育った明石だこは、太短い腕(足)を持ち、陸でも立って歩くといわれるほど筋肉質なのが特長です。
カニやエビなど栄養豊富なエサを食べて育つため、歯ごたえがあり、噛みしめるほどに口いっぱいに旨みが広がります。
焼あなご
肉厚で脂の乗ったアナゴは、タイ・タコと並ぶ明石の三大名産品の一つです。明石には古くから焼あなご専門店が点在し、各店舗によってタレや焼き具合などに特徴があります。一串一串丁寧に焼き上げた香ばしく口あたり柔らかな焼あなごは絶品です。
食を愉しむ、春夏秋冬。
訪れても、ご自宅でも、四季で愉しむ明石の食。
春
イカナゴのくぎ煮
明石では別名「春告魚(はるつげうお)」といわれるイカナゴは例年2月末頃から3月初めに新仔漁が解禁され、沿岸地区の住宅地ではイカナゴのくぎ煮を炊く、醤油や砂糖、しょうが等の甘辛い良い香りが漂います。
夏
明石だこ(麦わらだこ)
梅雨頃から8月に獲れる明石だこは麦わら帽子をかぶって漁に出る時期にちなみ「麦わらだこ」と呼ばれています。育ち盛りを迎えるこの時期の明石だこは、歯ごたえがありながら柔らかく、旨みが増すため、最も美味しいといわれています。
秋
明石鯛
明石鯛は、春の「桜鯛」は姿が美しく、秋の「紅葉鯛」は美味しいといわれています。明石鯛は春に産卵を終え、夏の間に栄養を蓄え、秋には最高の状態を迎えます。上品な脂乗りだけでなく、甘みと旨みを持ち合わせる極上の身となります。
冬
明石のり
明石は全国でも有数のノリの名産地で、冬に収穫されます。栄養豊富な明石海峡の恵みと、激しい潮流に揉まれて育った明石のりは、肉厚でパリッとした歯ごたえ、深みのある色艶が特徴で、旨みと香りの良さからも高い評価を集めています。
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