日本でも有数の海苔産地として知られる、明石の海。明石海峡の激しい潮流と複数の川から流れ込む豊富な栄養分が、質の高い明石のりを育てます。
その特徴は、肉厚で旨み成分が多いこと。黒くてツヤがあり、風味豊かな明石が誇るブランド海産物の一つです。
明石のりの養殖方法は、海に網を張り込む「浮き流し式」。夏の間に培養した海苔種(胞子)を網に付け、海水温が下がり始める10月下旬頃から海面に網を張って育苗。その後、11月下旬頃には「本張り」と呼ばれる海中に網を張り込む作業が行われます。
12月中旬頃になると、いよいよ収穫。寒さ厳しい冬の早朝、「もぐり船」と呼ばれる専用の船で網の下に潜り込むようにして海苔を刈り取ります。収穫された海苔はすぐに港の加工場へ運ばれ、数々の工程を経て丁寧な加工が施された後、晴れて明石のりの誕生です。冬場に旬を迎える明石のり。その美味しさを、産地直送でご自宅へお届けします。
「私はこれまで約30年にわたり、和食の道ひと筋に料理人を務めてきました。その中で感じるのは、明石の食材の豊かさ。とりわけ、明石のりには和の食材として大きな魅力を感じています。それは、食感と旨みの相乗効果。厚みがあることで独特の食感が生まれ、噛めば噛むほどに深い旨みや香りが段階的に伝わってくるというのでしょうか。そんな明石のりの魅力を手軽にお楽しみいただけるよう、佃煮をご用意しています。手間ひま惜しまず手作りする明石のりの佃煮、ぜひ一度ご賞味ください」
千葉さんが料理長として熟練の腕を振るう「日本料理 赤石」は、西明石駅から徒歩3分のホテルキャッスルプラザ内にある本格日本料理店。大小の個室が完備された高級感あふれる空間で、“まえもん”と呼ばれる多彩な鮮魚をはじめ地元の旬食材がふんだんに盛り込まれた料理を味わえます。
そんな名店が手がける自慢の品が、明石のりの佃煮です。生海苔と焼海苔を独自ブレンドし、酒や醤油、みりんなどと合わせ絶妙な火加減で炊き上げ。明石のり特有の厚みを生かしつつ柔らかく仕上げられた佃煮は、唯一無二の食感。甘辛い味付けの中に、豊かな旨みと香りがしっかりと感じられます。作り置きは一切せず、オーダーごとに炊き上げるこだわりも名店ならでは。ほかほかご飯のお供としてはもちろん、明石鯛の刺身に乗せてカルパッチョ風にアレンジする食べ方もおすすめです。